06 — 民主化
リテール投資家への段階的開放
かつてプロの機関投資家だけが参加できたこの市場が、一般の個人投資家にも開かれつつある。2021年、Blackstoneが個人向けファンド「BCRED」を発売すると初年度だけで320億ドルが殺到。2025年にはState StreetとApolloが初のプライベートクレジットETF「PRIV」をローンチし、証券口座から誰でも買えるようになった。さらに同年8月の大統領令で、米国の退職年金(401k)にもオルタナティブ資産の組入れが解禁——推定21兆ドルの退職マネーが新たな資金源として流れ込む道が開かれた。日本でも第一生命が6,300億円、住友生命が3,000億円規模の投資を計画。ただし、前述の「解約できないリスク」は個人投資家にとってより深刻だ。機関投資家と違い、個人には待てる余裕も分散先も限られる。