03 — 官邸主導の装置
600人の幹部を握る、たった一つの部局
官邸主導を制度として固定化したのが、2014年に第二次安倍政権が設置した内閣人事局だ。各省の次官・局長・審議官級、約600人の幹部人事を官邸が一元管理する仕組みで、これが官僚の「忖度」問題の制度的根源とされる。日本の国家公務員は総計270,874人、そのうち財務省だけで72,665人を擁するが、その頂点の出世コースを決めるのは各省ではなく首相の側近だ。官房長官の一声で事務次官が飛ぶ時代に、省庁が官邸に逆らえる余地は限りなく小さい。