03 — リスク評価
「債務の罠」は本当か?
「債務の罠」は一枚岩ではない。ラオスは最も深刻で、対中債務が対外債務の約半分を占め、通貨キップは2022年以降対ドルで半減した。Lowy Instituteは2025年の報告書で「意図的であれ怠慢であれ、中国はラオスに債務の罠を作った」と結論づけている。一方マレーシアはECRLの再交渉に成功し、コスト削減と現地雇用拡大を勝ち取った。カンボジアのシアヌークビルSEZは32,000人の雇用を生んだが、代償として外交・安全保障政策が中国寄りに傾いている。国ごとの交渉力と政治体制が結末を分けている。